2014/07/18
近年、大人の方でも矯正治療をされる患者さんが増えてきているように感じます。
電車を乗っていたり横浜辺りを歩いていても
ブラケット(矯正装置)を装着された方をよく見かける機会が増えました。
同時に昔のようにギラギラな金属のブラケットではなく、
白いブラケットを付けている患者さんが最近では多くなってきているようです。
それは日本においても装置の審美性、なるべく目立たない様に矯正をしたい
といった様に矯正治療中でも装置の審美性に対する意識が
高くなってきているからということだと思います。
ひらの矯正歯科では、金属の装置での治療はせず
(見えない部分の奥歯は、白い装置が存在しないため奥歯は除く)、
患者さんの要望に出来る限りお応えしていきたいということで
白い審美タイプのブラケットでの治療を行っています。
しかし、更に他人に全く装置を気づかれたくない方のために
「見えない矯正」も行っております。
この「見えない矯正」いわゆる舌側矯正(裏側矯正)を
全ての症例で対応出来るようにしています。
ひらの矯正歯科では、見えない矯正、裏側矯正に関しての問い合わせを多く受けます。
今回はその中でも多い質問にお答え出来ればと思います。
Q「裏側矯正が表側の矯正より高いのはなぜですか?」
これは色々な理由から考えられます。
ただ単に表側についている装置を歯の裏側につけて治す
といったように簡単にはいかず、
技術的にも裏側矯正というのは表側矯正と比べて
難しく、力のかかり方が逆など、それなりの経験と技術が必要になります。
ただ、技術的に難しいから高く設定しているというわけではありません。
大きな理由の一つとして、裏側矯正独特の
「インダイレクトボンディング」というやり方で
ブラケットを歯に付けなくてはならないということがあります。
歯の裏側の形態は特殊で歯の表側ですと平らな面となっておりますが、
歯の裏側は、結節といわれる突起があったり表側と比較して凸凹した形態と
なっていますので、患者さんそれぞれにオーダーメイドの歯の模型を作り、
その形態に合わせてブラケットを製作します。
更にそれを患者さんの口腔内に付ける為に
「ジグ」と呼ばれるボンディング(装着)の為の器具を作ってから
ブラケットを歯に付けます。
つまり、患者さん一人一人に専用の模型を作製し、
更に凸凹した形態の歯の裏側、しかも見えにく箇所に性格の装置を
セットするために正確な装着の為の器具を作る必要があるため
通常より料金が高くなる場合が多いということになります。
ひらの矯正歯科では、矯正器具専門の熟練した技工士さんに製作をお願いしております。
裏側矯正の作成に熟練した技工士さんでも、
完成するまで、まるまる1か月がかかります。
技工士さんが作成した裏側矯正器具を一度、
当院まで戻して頂き、私自身が細かくチェックをして再度、
技工士さんにお渡ししてやっと装置完成という流れで
手間と時間がとてもかかります。
患者さんの型どりが終わって、次回に裏側矯正装置のセットまでの
間にこんなやり取りが行われているのです。
裏側矯正の種類には上の歯を裏側矯正にして、
下の歯を白いブラケットの表側矯正にするという
ハーフリンガルという方法もあります。
ひらの矯正歯科では、上下、全ての装置を裏側にする方法、
ハーフリンガルの方法もどちらも選択をすることが出来ます。
ひらの矯正歯科では、どんな症例でも裏側、表側両方治療を
することが出来ますので、歯並びや装置の種類など、
気になることがありましたら、
いつでもお問い合わせ頂けましたら幸いです。