2014/10/17
今日は矯正治療をする大きい理由の一つとなっている
「八重歯」に関してのブログを書いてみます。
「八重歯」という言葉は、皆様よくご存知かと思いますが、
実は「八重歯」というのは、尖っている犬歯のことを言うのではなく、
正しい歯列からずれてしまい、
重なっている状態の歯のことを「八重歯」と言います。
前から三番目の歯である犬歯が八重歯になっている場合が多いので、
「八重歯」=「犬歯」と思われがちです。
日本において八重歯はチャームポイントとして
捉えられていた部分もありましたが、
最近では八重歯を放っておくことの弊害も
だいぶ認知されてきているようです。
日本以外の国では八重歯は矯正治療をすることが当たり前となっており、
八重歯自体、海外においては、あまり良い印象がないそうです。
特に欧米では、ドラキュラズティース(ドラキュラの歯)と呼ばれています
そもそも八重歯というのは顎の成長がキッチリ進まず、
乳歯から永久歯に変わる際に正しい位置に歯が生えるスペースが
出来ないことで起こります。
特に犬歯は他の永久歯よりも生えるのが後になりますので、
顎が小さいと歯列に入らずスペースを求めて外に飛び出してしまいます。
八重歯になってしまった場合の一番の弊害は歯磨きの難しさではないでしょうか。
通常の歯ブラシだけでは八重歯の裏側、
特に歯頚部(歯と歯茎の境目の付近)まで届きませんので、
虫歯、歯周病のリスクが格段に上がります。
また磨き残しから口臭などの問題も出てきてしまいます。
またスポーツをされているケースで特に多いのですが、
口腔内を怪我しやすくなるという弊害もあります。
プロ野球選手、プロサッカー選手の方など一流のアスリートは、
こういった点も加味して歯並びを治す選手が多くなってきています。
以前ブログに書きましたが、子供のうちから矯正を始めるメリットとして
顎の成長を促しながら矯正治療を行えるということがあります。
スペースがないと八重歯になりやすいので、
顎の成長を進めながら八重歯をしっかりとした歯列に
入れる為に近年は特に矯正治療をされる子供が増えてきています。