2014/10/22
先日、臨時休診を頂き「日本矯正歯科学会」に参加してきました。
スタッフ総出です。
今年は、千葉の幕張メッセで行われました。
毎年、数千人規模で行われる日本で一番大きい矯正歯科学会となります。
そして今年は、日韓合同の矯正学会大会となり海外の先生方の出席もあり
国際色にとんだ学会でした。
内容は、ips細胞の講演やインプラントアンカー矯正の
講演など多岐に渡りあり、どの会場も立ち見が出るほどでした。
その中で当院スタッフは、MFT講演会に参加してきました。
MFTとは、口腔筋機能療法といって
歯列に影響する筋肉(舌、唇、頬などの筋肉)
の動きに悪い癖があり、それにより歯列に影響が出ている場合、
筋肉のトレーニングを行い歯列を安定させたり
矯正後の歯列の後戻りを防ぐという筋肉のトレーニング方法
などです。
ひらの矯正歯科でも対象の患者さんに行っています。
歯列を治そうとしても歯列の周りの組織の「機能」が悪ければ、
歯列が治らなかったり後戻りがおきてしまいます。
この歯列の周りの「機能」を治すことが
舌や頬の筋肉に癖のある患者さんを治すキーポイントになります。
この講演の際にふと先日のあるテレビ番組を思い出しました。
三菱が開発しているMRJという日本製の小型ジェット機です。
日本製の小型ジェット機の開発は、実に40年ぶりだそうです。
このMRJの姿を見たとき、「格好いいな!」というのが私の第一印象でした。
この番組の中で三菱の方は、
「この機体は、皆様に格好が良いと言われます。
ですが、格好よくした訳ではありません。
航空力機能学を駆使して設計して機能的に優れたものを作った結果が
今の機体の形となっています。」
まさに映画「風立ちぬ」のゼロ戦の開発者の堀越さんがおっしゃっていた
「機能的に優れたものは、美しい」
の言葉そのものでした。
矯正治療もまさにそうだと思います。
機能が良くなければ、綺麗な歯列は出来ません。
3時間という実にロングな講演会で「なるほど」と何度も言ってしまうような臨床に
役に立つ講演会でとても勉強になりました。
また矯正学会、講演会には、スタッフとともに参加してひとつひとつ前進していきたいと思います。