2020/10/22
通常の歯科医院でもそうですが、矯正歯科医院では様々な器具を使用します。
口の中を診るための鏡や、ワイヤーや結紮線(ブラケットとワイヤーを固定させるための細いワイヤー)などを曲げるためのプライヤーと呼ばれるものなど様々あり、
患者さんのお口の中で使用するものもあります。
そこで今日はまず、感染の原因となる細菌に対して、①消毒、②殺菌、③滅菌の違いからご紹介したいと思います。
どれも聞き慣れている言葉かと思いますが、実は意味には違いがあります。
まず、消毒についてですが、簡単に言うと細菌の力を弱めて害がない程度に抑えることを言います。これは身近にもあると思います。手を洗った後のアルコール「消毒」もそれですね。
滅菌とは特定の細菌やウィルスを死滅させることを指します。
ここでポイントとなるのは、「特定の」という限定的なものだということです。
滅菌とは全ての細菌を死滅させることを指します。
あらゆる微生物を対象としています。
このように、細菌対策においては、その除去レベルによって段階があることがお分かりいただけるかと思います。
■院内感染対策として
ひらの矯正歯科では院内感染予防として、
コップやエプロンなどはディスポーサブルのものを使用し、
更に口腔内に入れるピンセットやミラー等さまざまなものに関しては、
「滅菌」処理を行い、滅菌パックに入れて保存します。
た、細菌を全て殺す滅菌と言っても、治療器具によって形状が様々です。
そのため、高圧蒸気滅菌器、ガス滅菌器、薬液滅菌器も準備し、
どれだけ細かい器具の隙間にいる細菌でも滅菌し、
安全に使えるように対策をとっています。
また、お口の中の唾液等を吸うバキュームという機器にも
細菌やウィルスも除去ができる専用のへパフィルターを使用しているので
一度吸ったもの(細菌やウィルス等)もフィルターでカットしていますので
院内はもちろん清潔なですがクリニックの外にも細菌やウィルスを出さない様に
配慮して診療しています。
まだまだ日本はヨーロッパなどと比べると感染対策のレベルが低いのが現状です。
そのため常に院内感染予防にこだわり続けていくことが重要です。
感染予防対策をしっかりすることにより患者さんに安心して治療を受けられる環境を提供できると考えています。