2021/10/03
今回は、どの歯科医院でもよく見かけるのではないかと思われる表彰状について少しお話していきたいと思います。
待合室やカウンセリングルームなどで、額縁に入っている表彰状を見たことがあるという人は多いのではないかと思います。
ただ、それがどういったものなのかという事まで知っている人は少ないのではないでしょうか。
歯科医院で掲げている表彰状は大きく2つに分けられます。
1つ目は歯科医師免許や各専門学会(矯正歯科医であれば日本矯正歯科学会など)の認定証です。
歯科医師免許などは特に掲示の義務があるわけではないのですが、患者さんに対して私は○○大学できちんと歯科医師免許を取得し、専門学会に参加して日々新しい専門知識や技術を習得するよう努力していますという安心材料の一つとして見ていただけたらと掲示しているものです。
もう1つが、セミナーや勉強会に参加した時に貰える参加の証明書です。
これは材料メーカーが主催となって行っているセミナーや、著名な先生が講演を行っている勉強会など多種多様なものがあります。正直なところ、専門以外の分野の勉強会などに関しては歯科医師もよく知らないものなどもたくさんあります。
セミナーも数時間受講するだけのものから数日~数か月がかりで定期的に勉強会を開催するものなどいろいろありますので、1枚の表彰状の価値は等しいとは言いにくいかもしれませんが、同じ様なジャンルのセミナーや勉強会の表彰状がたくさんあるという事はそれだけアンテナを張って勉強をしているという事に繋がるのではないかと思います。
いろいろと書いてきましたが、○○大学出身だから治療が上手いとか、この学会に参加しているから安心という事はありませんし、このセミナーや勉強会に参加していないからダメなどという事はもちろんありません。
私たちも、日々矯正治療に関わるセミナーや勉強会は可能な限り参加していますし、専門学会で治療の知識なども習得できるよう努力しています。
貰った表彰状を全て飾っていると院内が表彰状だらけになってしまいますので、いくつかに限定して飾っていますが、何か気になるものなどあったらいつでも質問してみてください。また、特に矯正治療においては歯科医師・スタッフと患者さんのフィーリングなども大事だと思いますので、実際に皆さんの目で見て判断していただくことをお勧めしています。