舌小帯短縮症とは:「ひらの矯正歯科」ブログ

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舌小帯短縮症とは

今回は、舌小帯(ぜつしょうたい)短縮症というテーマでお話していきたいと思います。

 

舌小帯とは、舌の下から下顎前歯部下部の舌側粘膜にかけて繋がっているひだ状のものです。新生児の時の舌小帯は、太短く舌尖近くに付着することが多いのですが、成長に伴い退縮していくため、大人になると舌先から離れた部分に退縮していくことが一般的です。

 

 

では次に、舌小帯短縮症とはどの様な症状なのかについて説明していきます。

 

舌小帯短縮症とは、舌小帯が短い、もしくは舌先から下顎前歯部下部の舌側粘膜までくっ付いている状態のことを指しています。生まれつき舌小帯が短いケースが多いですが、まれに舌の手術後に後天的に舌小帯短縮症になってしまうケースもあります。

 

ではこの舌小帯短縮症だとどの様なデメリットがあるかを説明していきます。

 

・発音障害

 

舌小帯短縮症の患者さんで、多くの方が悩みに感じているのが発音障害です。もちろん個人差はありますが、舌先の動きが制限されているため、舌を口蓋に接触させて発音する「サ行、タ行、ラ行」が苦手と言われています。また、英語では「R」の発音がしにくいと言われることもあります。

 

・不正咬合

 

舌小帯の付着位置によっては不正咬合を引き起こすことも考えられます。舌小帯が下顎前歯の根元付近まで付着していると、正中離開(歯と歯の間にスペースが開いてしまうこと)になることがあります。

 

・哺乳障害

 

乳児の健診時に指摘されることもあるかもしれませんが、舌小帯短縮症だと乳児がうまく舌を使えず、哺乳量が少なくなってしまいます。また、舌ではなく歯茎で挟むようにして吸う癖がつくため、お母さんの乳首の痛みに繋がってしまうこともあります。

 

 

ではこの舌小帯短縮症の治療法についても紹介していきます。

 

軽度の場合はMFT(筋機能療法)によって下の可動域を広げて、症状の改善を図ることもあります。「あいうべ体操」などが一般的なMFTになりますが、歯科医師の指示の下で行うようにしてください。

 

中等度以上の場合は舌小帯切離術及び舌小帯切除術という舌小帯を切る処置を行うことが多いです。

 

ここまでで舌小帯短縮症についてある程度理解していただけたのではないかと思います。絶対に治療しないといけないというわけではありませんが、発音や不正咬合などコンプレックスに感じてしまう方も少なくないため、お悩みの方で思い当たる節があるなという方は相談だけでもお気軽にお越しいただけたらと思います。