叢生(デコボコ)と空隙(すきっ歯)の実態から分かること:「ひらの矯正歯科」ブログ

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叢生(デコボコ)と空隙(すきっ歯)の実態から分かること

 今回は、厚生労働省が数年に一度発表している
歯科疾患実態調査から、叢生(凸凹)と空隙(すきっ歯)
についての実態調査結果について
歯列矯正ブログを書いてみようと思います。

 この実態調査は、平成23年に行われたもので、
歯科矯正だけでなく、虫歯や歯周病など様々な
歯科に関わるデータが載っていて中々興味深い物です。

それではデータを見ていきましょう。

このデータは12歳~20歳までの方の数字です。

まずは叢生の状況についてです。

sousei.jpg

 叢生とは歯のデコボコの状態のこと言います。

叢生が見られない方が56名に対して、
上の歯列、下の歯列、あるいは両方に
凸凹が見られる方が44名です。
半分弱の割合で歯に叢生が見られるということが分かります。

 続いて空隙についてです。

空隙は歯と歯の間に隙間が出来ている状態です。
いわゆる「すきっ歯」です。

空隙2015-2.jpg

 空隙になると87名の正常な方に対して13名ですので
約6、7人に一人の割合で空隙が見られるということがわかります。
12歳からのデータなので、乳歯の段階の空隙は
このグラフには入っていないと考えます。

 この二つを見たときに言えることは、
やはり日本人の顎のサイズは小さいということです。
永久歯になるとほとんどの方が歯列に隙間、余裕がなく、
そのため叢生になっているということが考えられます。

 実際、ひらの矯正歯科にご来院される患者さん多くは、
歯列に永久歯がきちんと入らない、隙間が足りない
患者さんが多くいらっしゃいます。

 以前にブログでも書きましたが、
やはり、乳歯列や混合歯列(乳歯と永久歯が混じっている時期)の
子供の段階で顎の成長を促しながら矯正治療することが、
将来的に永久歯を抜歯しないで、
非抜歯治療を行えるかどうかという大きなターニングポイント
になってくるかもしれません。

ひらの矯正歯科