2015/10/14
今回は、成人の矯正治療患者さんが
近年、増えてきているということをお伝えします。
以前も紹介したある矯正歯科学術会が行った調査結果で、
少し前になりますが1998年と2003年の成人患者の割合というものが出ていました。
ひらの矯正歯科では、小児矯正を受けられる患者さんが
とても多くいらっしゃいますが、見えない裏側矯正(舌側矯正)
を含め近年、大人の患者さんも増えてきている気がします。
【1998年】
・18歳以下の矯正患者:75%
・18歳以上の矯正患者:25%
【2003年】
・18歳以下の矯正患者:68%
・18歳以上の矯正患者:32%
最近のデータが欲しいところですが、
実際、成人患者さんが3人に1人くらいまで来ています。
また、ひらの矯正歯科の場合、横浜に近い立地からか、
もう少し大人の患者さんの割合が多いかもしれません。
成人患者の中の男女比に関しては、女性が圧倒的に多いのですが、
男性の患者さんも増えてきていることがわかります。
【1998年】
・女性の矯正患者:80%
・男性の矯正患者:20%
【2003年】
・女性の矯正患者:74%
・男性の矯正患者:26%
見えない裏側矯正が進化して、
多くの医院でも裏側矯正や見えないマウスピース矯正なども
増えてきていることから、男性の矯正治療を受けられる方が
増えてきているのかもしれません。
また、海外との仕事の関係から、
英語の発音を考えて歯列矯正治療を受けられる方も
多くいらっしゃるのではないでしょうか。
年齢内訳は以下にある通り、40歳を超えた方が全体の10%を占めています。
・18歳~39歳:90%(女性73%・男性27%)
・40歳~59歳:9%(女性87%・男性13%)
・60歳~:1%(女性72%・男性28%)
以前、基本的に歯槽骨に問題がなければ、どんな咬み合わせでも
何歳でも矯正治療を受けられるということを書きましたが、
実際に10人に1人が40歳以上の患者さんだというデータを見ると驚きます。
大人の患者さんの場合、仕事の都合なども考えて、
矯正装置が見えない裏側矯正(舌側矯正、リンガル)を
希望される方が多くいらっしゃいます。
また費用も考えて上顎を裏側矯正、下顎を唇側矯正にする、
いわゆるハーフリンガルでの矯正治療を希望される方もいらっしゃいます。
日々のライフスタイルに合わせた矯正治療の方法をご提案していければと思っています。