2016/02/10
歯列矯正と聞くといつ頃から始めれば良いのか?
という声をよく聞くことがあります。
当院では、小児の方から大人の患者さんまで
幅広い年代の方に来院して頂いております。
子供の時期に矯正を始めると、
成長の観点などから永久歯の為のスペースを確保しやすく、
抜歯をしない治療を行える可能性が上がる
といったメリットなどがあります。
では大人になってからではすでに遅く、
抜歯をしないと治療が行えないのかと言われるとそうではありません。
口腔内の大きさなど個人差はありますが、
歯列(歯並び)を拡大して抜歯せずに治療を行えることもあります。
あるいは大臼歯を遠心(後ろ方向)へ移動することで解決することもあります。
また、大人の矯正治療では主体的に矯正を始められる方が多いため、
積極的に治療に対して向き合っていただけることが多いと感じます。
一言に矯正治療といっても様々な治療のステージがあります。
イメージしていただきやすいのが、歯にブラケットやワイヤーを装着して
歯を動かし、歯列を改善している期間(動的矯正治療期間)。
あまり意識として無いリテーナーという装置を使用して、
並べ終わった歯列が後戻りしないようにする期間(保定装置期間)などがあります。
動的矯正治療期間には齲蝕(虫歯)にならないように
今まで以上に歯磨きをしたり、患者さん自身で装着していただく
顎間ゴムを使用することもあります。
保定装置期間もきっちりと行っていただかないと
後戻りの原因となったりするため、長い期間
矯正専門医、衛生士と患者さん自身が一緒に協力をして治療をしていく必要があります。
大人の患者さんでは、そういった必要性も理解していただきやすく、
積極的に協力をしていただけるために
質の高い矯正治療が行えるというメリットもあるかと思います。
いずれにしてもきちんと理解していただくためには
医院と患者さんの間でしっかりと情報を共有し、
コミュニケーションを取ることで矯正治療は成功に近づくかと思います。
ですので、まずは成功の第一歩としてお気軽に御来院頂き、
ご相談して頂けたらと思います。