2018/05/02
近年、矯正治療の方法は増えてきていて、
多くの患者さんが懸念される治療中の見た目の問題も解決されてきています。
多きく二つに分けると、歯の裏側に矯正装置を付ける
舌側矯正(裏側矯正、リンガル)と、
透明なカスタムメイド型マウスピース矯正(アソアライナーなど)装置です。
前者の舌側矯正は、治療中に見えないということから、
日本でもだいぶ広がってきた治療方法になりますが、
治療に対していくつか心配される点もあるのではないでしょうか。
今日は舌側矯正を受けるに当たり、よく問い合わせを頂く、
発音に関して注目していきたいと思います。
まず表側矯正にしても、裏側矯正にしてもブラケットを歯に装着するため、
何もないときと比べると必ず始めは違和感があります。
舌側は歯の裏側にブラケットがつくため、舌感が悪いというのは表側と違う点です。
発音に関しては、舌を使った音に関して多少の慣れが必要になります。
しかし、多くの舌側矯正治療を受けられる患者さんは、
想像以上にすぐ慣れるという感想を持っているようです。
というのも、舌側矯正のブラケットは、表側矯正と比べて小さく、
薄く作られているものがほとんどだからです。
患者さんによって慣れるまでの期間に多少のばらつきもありますが、
一度慣れてしまうと、ブラケットを取るまでの期間、
新たな装置に切り替えるというケースは稀なので、
ほとんどの患者さんが発音に関して違和感を感じていたことを忘れてしまうのが実際です。
実は矯正治療を行う理由の一つに「発音の改善」があります。
治療中の発音に関して一時の不慣れがあっても、
治療を終えると正確な音を発声することが出来るようになります。
最近では英語が身近になってきている方も多くなってきています。
特に英語の発音においては歯並びが重要で、叢生(凸凹、乱ぐい歯)や、
隙っ歯だと、thの発音なども難しくなるため、
矯正治療を受けられる患者さんが増えてきているのも事実です。
治療開始時の少しの違和感よりも、治療後長く綺麗な発音を
継続するために矯正治療を検討していただければと思います。