2018/06/15
日本人と外国人とでは、歯並びに対する意識の違いがあるということを
よく耳にします。
テレビで海外のシーンを見ると、確かに歯並びがきれいな人ばかりだと感じますし、
実際、アメリカや海外などに旅行したときに意識してみると
歯並びが悪い人を探す方が難しかったりもします。
しかし、本当に日本の方の歯並びに対する意識は低いのかというと、
私はそうは思いません。服装もそうですし、日本人はとても美意識が高いと思います。
そのような中、5年ほど前にある歯科材料メーカーが行った
興味深い調査がありましたので、ご紹介したいと思います。
■歯並びに対する理解(200名20~40代対象)
Q) 歯並びが笑顔の印象に影響を与えると思う
・YES:85%
Q) 口腔内、身体の健康に影響すると思う
・YES:73.5%
歯並びが笑顔に影響するということに関してはアメリカ(NY)や
中国(上海)で同様の調査をしたところ、大差ない数字がでていました。
また、健康に関しては、むしろ日本の方が認識している比率が高い
という結果が出ているようです。
■矯正治療に対する意識
Q) 矯正治療を受けた経験有無(各200名対象)
・日本:21.3%
・アメリカ:50.0%
・中国:23.8%
Q) 矯正治療を受けたい(各200名対象)
・日本:54.2%
・アメリカ:79.3%
・中国:85.3%
Q) 歯並びについて歯科医に相談した経験がある(各200名対象)
・日本:23.5%
・アメリカ:67.5%
・中国:74.5%
歯並びが健康に影響を与えるということを認識していながら、
矯正治療を受けるか検討したことがある、
あるいは相談したことがある方があまりに少ないことに驚きます。
みなさんはいかがでしょうか?
横浜ひらの矯正歯科に相談に来られる患者さんは、
少なくとも上のアンケート調査でいう23.5%の方になるわけですが、
相談に来られた患者さんとお話ししていると色々と
共通した懸念を持たれていることもわかってきます。
費用、痛み、治療期間、そして矯正治療中の見た目に関してです。
費用と治療期間に関しては、虫歯治療と違い、綺麗な歯並びになるまで、
そしてそれを維持する保定装置機関を入れると
確かにそれなりにかかってきます。
相談に来られた患者さんの多くの方がイメージと実際と違ったというのが、
痛みと見た目ではないでしょうか。
痛みに関しては以前も書きましたがとても弱い力で歯を動かすワイヤーや、
ブラケット(歯の表あるいは裏側に装着する矯正装置)が登場していますので、
一昔前と比べるとはるかに楽になっています。
治療中の見た目に関しては、すでにご存じの方も多くなってきましたが、
裏側矯正(舌側矯正、リンガル)、マウスピース型矯正などが、
その解決策となりました。
ただ、その裏側矯正の認知度に関しては、
最近も書きましたがまだまだ4人に1人程度です。
せっかく健康に対する意識が高い中で、
すでに解決できる矯正治療法が確立されているのに、
その解決策を知らないために治療をあきらめるということは、
とてももったいなく感じます。
多くの方が心配していることは結構解決できますので、
何か上記以外でも気になること、心配されていることがあれば、
ぜひご相談いただければと思います。