2018/09/01
ガミースマイルという言葉をご存知でしょうか?
ガミースマイルとは、笑った際に上の歯茎が見えすぎてしまう状態のことを指します。
見た目に大きく影響する部分で、それが好きな人もいる反面、
やはり見えすぎるのは嫌だということで相談に来られる人も多々いらっしゃいます。
このガミースマイルの原因はほかの不正咬合と同様に、いくつかあります。
症状によって矯正治療で治していくことも可能なので、見ていきましょう。
■骨格が原因
上顎の骨が過度に成長している、あるいは前に出ていることで
ガミースマイルになっているケースが最も多い原因の一つです。
■唇が原因
本人では気づきづらいところですが、唇の筋肉が過度に発達していることで
ガミースマイルになる人もいます。
また、上唇が薄い(短い)、あるいは上唇と歯茎の間のスペース(口腔前庭部)が広いことが原因のケースもあります。
■歯茎が原因
歯茎が発達しすぎたことにより、
歯に覆いかぶさりガミースマイルになっていることもあります。
これは歯があまり歯茎から出ていないということで気づきやすいものかもしれません。
■歯の生える位置が原因
上顎の前歯が下方(咬合面)寄りに生えていることで
ガミースマイルになっているケースもあります。
このようにいくつか原因が考えられ、
また、複合的に原因が重なることも多々あります。
ガミースマイルは、状況により外科手術を行うことで、
歯茎を目立たなくすることができる反面、
大掛かりな骨切り術で治療した場合、人によって
1,2か月腫れが引かないということもあります。
歯の生え方が原因でのガミースマイルは、
矯正治療における根本解決が大切かと考えています。
状態と原因によってアプローチは変わってきますが、
基本的に矯正治療は「本来あるべき場所に歯を並べていく」ので、
治療後の健康も含めて永く綺麗な状態を保つことにつながっていきます。
筋肉の原因が混合する場合は、
筋肉のトレーニングと合わせて治療していくことで、
より後戻りの少ない治療結果となるでしょう。
どちらにしても難しい問題なので、
気になる場合はお気軽に相談頂ければと思います。