2018/10/02
近年、見えない矯正治療として、裏側矯正(舌側矯正、リンガル)
を選択される患者さんが増えています。
また、日本の場合、世界と比べても裏側矯正は支持されてきています。
日本の場合、治療期間中に矯正装置(ブラケット、ワイヤー)
が見えないように気にされる方が多いだけでなく、
裏側矯正の対応できる矯正歯科医が日本には比較的多いということも考えられます。
世界の舌側矯正歯科学会においても、日本の矯正医が参加する率は高く、
また、講演している矯正歯科医も多い実情があります。
ただ、そうはいってもまだまだ裏側矯正の経験をしっかりと
積んできている矯正医の絶対数が少ないのもあり、
不正咬合の状態によっては表側矯正で治した方が良いと
いわれてしまう患者さんもいるのも事実です。
そんな中、日本の裏側矯正を経験してきている
矯正歯科医のところに来ている患者さんの、
「裏側矯正を選んだ理由」というアンケートを見つけましたので、
ご紹介したいと思います。
■治療中に周りに気づかれたくない
これは初めに書いた通り、最も多い理由ではないでしょうか。
ひらの矯正歯科に来られている患者さんの中にも、
裏側矯正を選ぶ理由として一番多いのがこれにあたります。
■見た目が早く綺麗になる
これは意外なことかもしれませんが、
しっかりと裏側矯正を経験してきている矯正歯科医のところで治療をすると、
表側と大して変わらない治療期間で矯正治療は終わります。
ただ、ブラケットが表についていない分、
簡単な叢生(デコボコ、乱ぐい歯、八重歯)などは
早い段階で並んでくるので、綺麗になっていく実感は
表側矯正よりも早く感じます。
■結婚式があるので裏側矯正にした
モデルさんや、CAの方、営業職の方など、
人と接する機会が多い方が裏側矯正を選択することが多くあります。
また、結婚式の前に治療したいという患者さんの場合、
噛み合わせまで含めての治療となると、
それなりの期間が必要になるため、裏側矯正を選ぶことが多くあります。
■食事後の問題
矯正治療中には、食べ物がブラケットに挟まってしまうことがあります。
表側矯正だとその食べ物の残りが挟まっているのが見えてしまう
ということで裏側矯正を選択するという患者さんもいらっしゃいます。
もちろん表側矯正でも食後すぐに歯磨きをすることで解決できますが、
外勤の方など、すぐに歯磨きが出来ない環境の人にとっては
裏側矯正がその解決策になります。
裏側矯正のメリットは様々です。
ここで紹介したこと以外にもたくさんあります。
不正咬合の原因を考えて治療方針を決めていきますが、
実際に患者さんの生活リズムや環境を考慮して決めていくことも大切な視点です。
少しでも疑問がなくなった状態で
矯正治療を行っていただければと思っておりますので、
気になることがあればいつでもご連絡いただければ幸いです。