2021/02/22
今回は、マスクと口臭というテーマについてお話していきたいと思います。
新型コロナウイルスの感染がなかなか治まらない中、マスク生活も当たり前の状態になってきているのではないかと思います。
そうした中で、よくマスクをすると自分の口臭が気になるという声を聴くことがあります。
そもそも何故マスクをすると口臭が気になるのでしょうか?
口臭の原因はいくつかありますが、
主な原因として挙げられるのが口腔内の菌によるものだと言われています。
この菌が舌の汚れ(舌苔)や歯垢などを分解するときに、硫黄化合物が発生し、
これが口臭の原因となるものです。
菌自体が臭うものではないため、口腔内から息を吐きだす時に臭いがするのがこの原因の特徴となっています。
そのため、マスクをしていると自分の息がマスクの中に留まるため、普段気にならない程度の臭いでも感じるようになってしまうことがあります。
ではこの口臭を抑えるための方法についてもご紹介していきます。
舌苔の汚れを菌が分解して臭いが発生するため、
この舌苔を取り除いてあげると臭いの抑制に繋がります。
ただ、口腔内の粘膜は非常に敏感なため、
強い力で擦り取ろうとすると傷をつけてしまう可能性がありますので注意してください。
2、洗口液(マウスウォッシュ)
洗口液には殺菌・消臭効果があるため、
こちらを使用することによって菌の増殖と消臭効果が期待できます。
ただ長く効果が続くものではないため、定期的な使用をお勧めします。
3、ブラッシング
丁寧にブラッシングを行い、歯垢を除去することによって臭いを抑制することも可能です。歯周ポケットや、デンタルフロスを使用して歯と歯の間を清掃すると、
より高い効果が期待できます。
この際、上記の洗口液を併用することでも効果が高まります。
この様に一見すると当たり前の様な対策ですが、
しっかりと見ていくと意外とメンテナンスが出来ていない人が多いのかなと思います。
特に日本人の場合、叢生(凸凹、乱ぐい歯)が欧米人より強く出る傾向があり、
歯と歯が重なって生えている人が多くいらっしゃいます。
そうすると歯ブラシが届かない部分が出来てしまい、
歯垢を磨き残すことによって臭いや虫歯、歯周病の原因になってしまう可能性もあります。
最近では、マスクを長時間使用する人が増えており、
矯正治療を他人に気付かれにくい状態で進められるということで相談に来られる方も増えています。マスク生活は大変な部分もありますが、
こうした利点を最大限に生かしながら、
いま出来ることを考えていくというのも有意義な時間に繋がるのではないでしょうか。