2017/05/17
今回は以前に書きました歯と口の健康に関する
意識調査にもあった、口臭に関してになります。
口臭が気になるという方は69.7%という結果が出ていましたが、
更に細かくみた調査結果があります。(523名対象)
■口臭について、どのようなことが気になりますか?(複数選択可)
・59.7%:自分の口臭の有無や強さがわからないこと
・56.0%:自分の口臭に周りの人が気付くか、不快にさせてしまっていないか
・43.8%:口臭を無くす方法を知りたい
・43.0%:口臭を予防する方法を知りたい
・37.5%:自分に口臭があること
■口臭が気になった時に何かしていますか?(複数選択可)
・59.7%:歯磨き
・55.8%:飴、ガム、ミント菓子を食べる
・47.0%:水で口をゆすぐ
・27.3%:ブレスケアなど専用のものを食べる
・26.8%:マウスウォッシュなどの洗口液を使用する
・26.8%:コーヒー、お茶、ジュースを飲む
・7.5%:マウススプレーを使用する
・0.4%:その他
・7.6%:何もしない
みなさんはいかがでしょうか。
アンケート結果の通り、口臭の難しい点は、
本人がなかなか気付きづらいということではないでしょうか。
二つ目の質問を見てみると、口臭を気にされている人のほとんどが
何かしら対策をとっているのがわかります。
ですので一つ目にある口臭を無くす方法に関しては、
色々と息をケアする商品などもあり、
身近になってきている気がします。
今回のポイントは、実は「口臭を予防する方法」のところだと思っています。
口臭の原因を解決しないと、常に対処療法で対応するしかないためです。
では口臭の原因はなんでしょうか。
それには色々な要素があります。
その一つが口腔内の衛生的な問題です。
食べ残し、磨き残しがあることで臭いにつながることも多々あります。
これまでも書いてきた通り、叢生(乱ぐい歯、デコボコ、八重歯)などが、
歯ブラシが届きづらく、齲蝕(虫歯)の原因だけでなく
口臭の原因になることもあります。
また、ドライマウスが原因になることもあります。
口腔内が乾燥してしまうと、細菌が繁殖しやすく、
そこから口臭につながることがあります。
不正咬合でいうと、オープンバイト(開口)や
上顎前突(出っ歯)、下顎前突(反対咬合、受け口)が
口の中を乾燥させやすいものです。
多くの人が気にされている口臭に関しては、
日々の丁寧な歯磨きが予防の大前提です。
そしてそのさらなる原因になる可能性がある不正咬合は、
矯正治療で治すことできます。
その時々の対処ももちろん大切ですが、
原因に目を向けることが根本解決につながります。
そういった視点で矯正治療を考えられる患者さんも増えてきていますので、
気になる点が出てきましたら矯正専門医に相談してみてはいかがでしょうか。
2017/05/06
2017年ひらの矯正歯科GW休暇が終わりました。
今年は5月3日~5日までの3日間でした。
私は、家族と福井県にある福井恐竜博物館へ行ってきました。
飛行機と電車を乗り継いでの旅でした。
ここの博物館は実際に化石の発掘体験が出来ることもあり、
息子と娘の希望で今年のGWの家族旅行の場所に決定しました。
博物館自体もとても大きく、70体の恐竜の骨の展示があり
フクイラプトル等、ここ独自の恐竜も展示されており、子供たちも
興味津々でした。
子供たち念願の化石発掘体験では、見事、貝の化石と植物の化石を
掘り当てることができ大喜びでした。
ちなみに私もなんとか貝の化石を発掘できました。
この発掘した化石は、持ち帰ることが出来るのです!
うれしいですね。
私は、職業柄、恐竜の歯に注目して見学をしてきたのですが
あの有名なティラノザウルスの歯には、歯おのおのに
ギザギザな鋸のような刃がたくさんついていて
捕食の際に肉を消化しやすいように
なっているそうです。
勉強になりました。
その他もいろいろ見てきましたので、興味がある方は
診療の際に私に声をかけて下さいね(笑)
2017/04/28
2017年のGWが始まります。
ひらの矯正歯科のGWの診療は、
4月29日(土)、30日(日)
5月2日(火)、6日(土)、7日(日)
上記、診療致します。
よろしくお願い致します。
2017/04/05
今回は矯正治療に関してのアンケート結果をもとに、
少し考えていってみようと思います。
今回ご紹介するのは、ある調査会社が
男女20~40代1000人を対象にしたものです。
成人の方の矯正治療を受けられるケースが
増えてきているということもここで書いたことがありますが、
結構毎日の生活の中で歯並びが気になる場面に出会っているようです。
■歯並びが気になりますか?
・19.1%:気にならない
・80.9%:気になる
■どのような場面で歯並びが気になりますが?(気になると答えた方対象)
・465人:鏡を見たとき
・458人:会話をするとき
・424人:食べ物が歯に挟まったとき
・379人:歯並びが綺麗な人を見たとき
・323人:写真を撮るとき
まず歯並びが気になるという方に関してですが
成人の方の約80%が気になると答えています。
以前、身体のコンプレックスを持っている部位
というアンケートの1位に「歯」が上がっていたのを思い出します。
8割の方の中の半数以上がほぼ毎日出くわすシーンを挙げています。
また、ほとんどが見た目の問題から歯並びを気にしていることがわかります。
唯一ランクインしている食べ物が挟まったという点に関しては、
見た目以外のところでしょうか。
またこの調査会社が行ったもう一つの質問を見てみましょう。
■矯正治療を検討したことがありますか?
・55.6%:検討したことがない
・23.3%:検討したことがある
・21.1%:治療中、治療経験あり
こういったアンケート調査は結構あるようなので、
どこまで正確かはわかりませんが、傾向を掴むことはできます。
毎日の生活の中で歯並びを気にする場面があり、
少しずつ矯正治療に意識を向ける方が多くなってきているのではないかと思います。
ただ、やはり矯正専門医としては、
見た目の改善は当然のことで、
噛み合わせ含む機能の方もしっかりと見ていきたいと思っています。
不正咬合には上顎前突(出っ歯)や
下顎前突(受け口、反対咬合、しゃくれ)などの
外から見てもはっきりわかるものだけでなく、
正中離開や、クロスバイトなどのように
一見わかりづらいものなどもあります。
またそれを放っておくことによる、
齲蝕リスク、口臭の問題、顎関節症などへの
問題と将来まで考える必要があるものもあります。
これらもここで書いてきた通りで、その原因も様々です。
更に患者さんの性別や年齢によっても状況が変わってきます。
単に見た目を綺麗にすることだけだと、実は後戻りのリスクが隠れていたりもします。
患者さんごとにしっかりと検査したうえでの治療計画を作り、
永く安定した歯並びと噛み合せを提供していけるよう、
日々治療していきたいと思っております。
2017/03/05
先月に臨時休診を頂きDr.Mclaughlinによる矯正歯科セミナーに参加をしてきました。
2日間コースにて咬合(咬み合わせ)、顎関節(顎の関節)そして矯正治療との関わり、
注意点についてでした。
矯正治療は、ただ単に歯列を綺麗に並べるのでなく
顎の関節の良い位置を見極め、顎の良い位置と歯列の良い位置を
一致させる目的もあります。
これがずれてしまうと、顎関節症(顎の痛み、カクカク音がする)のリスクが
高まってしまいます。
私たち矯正治療専門医は、このことを気を付けて日々診療にあたっています。
Dr.Mclaughlin は、アメリカの矯正歯科で有名なドクターです。
とても良い講演を聞けて自分の引き出しも増えましたので日々の診療に
活かしていけたらと思います。
これからも現状で満足せずに学会、勉強会に積極的に参加をして
いきたいと思っております。