ひらの矯正歯科|横浜市の矯正歯科 ブログ

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海外と比較した矯正治療意識度調査

前回は海外から見た日本人の歯並びに関してのデータをご紹介しましたが、
今回は海外と比較した矯正治療に対する意識度調査をご紹介します。

この調査はニューヨーク、上海、東京で行われた調査で、
歯並びが悪い方を対象に歯科矯正治療を受けたいか?
という質問に対する意識調査です。

◆海外と比較した矯正治療意識度調査

・ニューヨーク:79.3%
・上海:85.3%
・東京:54.2%

この調査はニューヨークと上海との比較ですが、
約8割の海外の方が矯正治療をしたいという回答に対して
日本人は半分ほどしかいなかったということがわかります。

ちなみに矯正治療経験でいうと、
ニューヨークでは約半数の人が矯正治療経験ありと答えたのに対して、
日本はわずか21.3%しかいなかったというデータもありました。

日本人は欧米人と比べて顎が比較的小さく、
どうしても叢生(デコボコ)になってしまったり、
顎のサイズの問題から下顎前突(受け口)、上顎前突(出っ歯)
といった症例が多いといわれています。

よく矯正治療と受けるのに躊躇してしまう理由として、
矯正装置が恥ずかしいという回答を目にします。
アメリカ人は矯正治療が一つのステータスとして浸透していて、
金属の矯正装置がついていることが
日本とは逆に誇らしいということもあるそうです。

そのため日本では見えない矯正、裏側矯正(舌側矯正)が発展してきました。
審美的な意識が高いはずの日本人にとって
今後も裏側矯正が求められてくるのは必然ではないでしょうか。
横浜ひらの矯正歯科ではそういった患者さんのニーズに応えるべく
裏側矯正でも様々な症例に対応できるようにしてきました。
もし歯並びが悪くても矯正治療をしたくない理由が審美的理由だとしたら、
あきらめる前に一度相談に来ていただければと思います。

ひらの矯正歯科

海外から見た日本人の歯並び

以前に歯並びに対する意識調査は以前少し書いたことがありますが、
今回は海外から見た日本人の歯並びのイメージについての調査結果がありましたので
ご紹介させて頂きたいと思います。

八重歯が海外ではマイナスイメージが強いなど
色々日本と文化の違いはありますが、
実際に日本人の歯並びに対するイメージを
数字で見てみると少し驚くものがありました。

近年お仕事で英語を使われる方、
留学される方などが発音の改善のために
歯列矯正をするようになってきました。
今回の調査結果が少しでもそういった方へのヒントになればと思います。

調査会社:インビザライン(マウスピース矯正)を展開している企業による意識調査

◆日本人の歯並びに対する印象(対象:日本に住む外国人100名)

・良い : 4%
・普通 : 20%
・悪い : 76%

この数字にはびっくりしました。
8割近い方が日本人の歯並びが悪いと回答したとのことです。
調査対象の方のコメントの中には
「日本人は健康に対する意識が高いのに、歯並びに対する意識が低いことに驚いた」
といった意見や、「ビジネスのシーンで笑顔はとても大切です。
日本人はもっと歯や歯並びに気を使ったほうが良いと思います」
という意見があったそうです。

とてもシンプルなアンケート調査結果ですがいかがでしょうか。

この調査では症状(出っ歯、受け口、叢生、八重歯など)に関しての
調査ではありませんが、少なくとも印象が良くないことはわかります。

しかし国際社会の時代が進めば進むほど、発音の問題や、
こういった海外とのギャップを認識して
矯正治療を受ける患者さんが増えてきているような気がします。

また将来を見越して子供のうちに英語教育と同時に
歯科矯正を受けるようにされる方も増えてきました。
近年では、接客業などお仕事上の必要性から
見えない裏側矯正で治療される方も男女とも増えてきています。

英語の発音と歯並びの関係については前に書きましたが、
海外から見た日本人のイメージという視点でも歯並びについて
考えてみてはいかがでしょうか。

ひらの矯正歯科

何歳まで矯正治療を受けられますか?

横浜ひらの矯正歯科では子供の矯正患者さんが多くいらっしゃいます。

また同時に裏側矯正(舌側矯正)も多く経験してきていることから
大人の患者さんも来られます。

子供の矯正は抜歯の可能性を下げることが出来るというメリットもありますが、
いったい何歳まで矯正治療を受けることが出来るのでしょうか?

答えからいうと歯を支える組織(歯茎、顎の骨)がしっかり
していれば、「年齢的な制限はない」となります。
というのも、歯の動きから考えると説明できます。

矯正治療は、歯に矯正装置(ブラケット、ワイヤー)を付けることで
弱い力を持続的に加えます。
力を加えることで歯茎の中の歯根部分が歯槽骨にぶつからないように
免疫細胞が活動を開始します。
ぶつかりそうになる方の骨は破骨細胞という細胞が
歯の周りの骨を「吸収」します。
そして反対側の方で骨芽細胞という細胞が
歯の周りの骨を「再生」=新しく生み出します。
このように硬い骨の中を、歯の周りの骨の「吸収」と「再生」が繰り返されることにより、
歯が動いていくのが歯列矯正治療の仕組みです。

矯正治療の年齢制限がないというのは、
この吸収と再生が機能している限りは
基本的に歯を動かすことが出来るという意味です。
また吸収と再生の場である歯の周りの骨がしっかりしている
ことが大事となります。

子供と比べて大人の場合は代謝が落ちていたりするので、
再生のスピードに時間がかかることもありますが、
中には60代70代の患者さんもいらっしゃいます。

逆に矯正治療が出来ない場合というのは、
この歯槽骨に問題がある場合、あるいは歯周病が進行状態にある場合などです。

ただ歯周病と歯並びの関係もある通り、
日々のブラッシングで歯の健康状態を保つことは
とても大きな意味がありますので、
丁寧に口腔内のケアをしていきたいものです。
歯並びが悪いと歯磨きが難しくなり、
結果、歯周病や虫歯になり易く
歯を失ってしまう原因にもなってしまいます。

歯茎の状態が心配な方は、まずはかかりつけ歯科医院にて
歯周病のチェックを受けて頂き、
歯周病の治療の必要性の有無を判定して頂き、
治療の必要があれば、歯周病の処置を行って頂くことが優先となります。

ただし一度よくなった歯周病も、その後の歯ブラシが難しいと
「歯周病が治る」→「ブラッシング不足による歯周病再発」という
負のスパイラルにはまりかねません。

よって歯並びが歯周病に成り易い要因の一つである方は、
歯周病処置後に矯正治療をお薦め致します。

綺麗な歯並びで健康な歯列を維持することが矯正歯科の役割であります。
そして、歯を支える組織が健康であれば、いつの年齢でも矯正治療を受けることが
出来るのです。

ひらの矯正歯科

歯並び自己診断:その1

今回はご自身で出来る歯並びの自己チェックについてご紹介したいと思います。

以前「正しい歯並び」のポイントを書いたことがありますが、
正面からの歯並び自己診断のポイントを少しご紹介できればと思います。

本来 矯正治療専門医院では、上下左右様々な角度から、
また骨の状態など見えない部分も含めて診断していくので、
あくまで参考の一つとして捉えていただければと思います。
また、出っ歯や受け口と誰でも見ただけでわかる症状であっても、
見た目以外の部分に不正咬合の原因があることが多々ありますので、
気になることがある場合は、自己判断のみに頼らず
矯正専門医院へ相談に行かれることをお勧めいたします。

① 正中線(せいちゅうせん)
正面からのチェック一つ目は、正中線というものです。
一番前の歯二本の間の部分を正中といいます。
この正中は上の歯と下の歯それぞれありますので、
上下の正中が大きくずれていないかどうかというのを
自分でチェックすることが出来ます。
正中線が上下で大きくずれている場合は
上あご、あるいは下あごが左右方向にずれている可能性があります。

注)人の体は完全に左右対称な個所はありません。
お顔を鏡で半分写した時に本来の自分の顔と異なる様に
歯の大きさも同様なことが言えます。

例えば同じ前歯であっても右と左とでは、
若干の大きさの差があります。
その大きさや形の差によって咬み合わせは良くても
物理的に上下の正中線が完全に一致しないケースがあってもおかしくありません。
しかし上下の正中線が前述とは違いかなり大きくずれていると
治療対象の可能性がありますが、あくまでも完全に一致していなくはいけないと
いうことではありません。

② 叢生(そうせい・デコボコ)
叢生も正中線と同じく一目で正面からわかるものです。
叢生とは簡単に言うと凸凹のことですが、
八重歯のように飛び出しているという場合もあれば、
捻転(ねんてん)といってねじれているものを見つけることもできます。
子供の歯列を確認する場合は、その後の成長を予測しての
矯正治療開始のタイミングを見ることが必要になってきます。

③ 頤(おとがい)
あまり聞きなれないかもしれませんが、
顎の先端部分のことを頤(おとがい)といいます。
頤自体が左右どちらかにずれているというのを確認することが出来ます。

④ 歯の本数
次にご自身でチェックできるのが歯の本数です。
基本的に永久歯の場合は左右上下それぞれ7本ずつの合計28本あります。
親知らずを含めると32本になります。

欠損歯というのを小学校の歯科検診で耳にすることもあるかもしれませんが、
欠損というのは生まれつき足りない歯を指します。
① の正中線とありますが、中には前歯が一本欠損で、
正中線が揃っていないのが正常という場合もあります。

いかがでしたでしょうか。

受け口や出っ歯などすぐにわかるものだけでなく、
少し意識してみるだけでチェックポイントが
いくつかあることがお分かりいただけたかと思います。

また、子供の歯並びを確認する際にも参考になると思いますが、
乳歯なのか、永久歯なのかによっても少し変わってくる部分があります。
少しでも気になることがある場合は矯正治療専門医に
ぜひ相談してみていただければと思います。

ひらの矯正歯科

ブラックトライアングル

ブラックトライアングルという言葉を聞いたことがあますか?
今回は矯正治療を受けられた患者さんがよく心配される
ブラックトライアングルについて書いてみます。

ブラックトライアングルとは、歯と歯の間に出来る三角形の隙間のことで、
よく上下の前歯の歯と歯茎の間に逆三角形の黒い影のように見える隙間を指します。

このブラックトライアングルの多くは、
永久歯列である大人の患者さんに見られる現象で、
歯がきれいに並んだのに歯の根元に
隙間が出てきてしまうというものです。

ブラックトライアングルは、「歯のもともとの形」、
「初診時の歯茎の腫れ具合」、「歯を支えている骨の量」によって、
その表れやすさが決まります。

人間の歯は、もともと真四角ではなく、逆三角形をしております。
よって逆三角形を綺麗に整列させると、
物理的に自然と歯の上の部分(三角形の底辺)は、くっつきますが
歯茎寄り(三角形の頂点)に隙間として見えることがあります。

人により歯の形は異なるので、この逆三角形の度合いが少なく
歯の形態が四角形に近い場合、
歯の上の部分も歯の下の歯茎寄りの部分も隣の歯と接近し易くなるため、
この場合、ブラックトライアングルは出来にくくなります。

また、もともと歯茎が腫れているという場合は、
もともとブラックトライアングルの部分に腫れた
歯茎が入っており矯正治療後に歯磨きがしやすくなることによって
歯茎が引き締まることにより本来あったブラックトライアングルが
表れてくる可能性もあります。

また、矯正治療をしていない方でも歯列が綺麗な方でも、
もともとブラックトライアングルが出来ている方も
多くいらっしゃいますので、ブラックトライアングル自体は
特別悪いものではありません。

もともとの歯の形態に大きく左右されますので、
「この治療方法をすればブラックトライアングルは絶対に出来ない!!」
という矯正治療の方法はありません。

しかし見た目の問題で歯列矯正を受けた場合は
気になってしまうのも理解できます。

10代、20代で矯正治療を終えたときは
特にブラックトライアングルが出ていなかったのに、
30代、40代になるにつれて歯茎が後退し、
加齢変化によって少しずつブラックトライアングルが進行する場合もあります。
逆三角形は、下の方が頂点に近づき細くなるからです。

このブラックトライアングルを放っておいても
健康上問題があるわけではありません。
どうしても気になる場合は歯と歯の間を削って、逆三角形をなるべく
四角形に近づけることにより隙間は、ある程度、減らすこともできます。

また、前述しました様に逆三角形は、下の方が頂点に近づき細くなるので
そのため日々のブラッシングで歯茎の状態を健康に保ち歯槽膿漏
によって歯茎の後退を防ぐことも、とても大切となります。

矯正治療は、出っ歯、受け口など
わかりやすい症状を単に治すという視点だけでなく、
歯茎の状態なども含めた診断をしたうえで
矯正治療を開始することもとても大切になります。

ひらの矯正歯科