ひらの矯正歯科|横浜市の矯正歯科 ブログ

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診療時間 / 10:00~12:00・14:00~19:00
休診日 / 月曜・木曜・日曜(第2・第4)・祝日

11月23日、24日と休診日を利用して
日本舌側矯正歯科学会に参加してきました。

裏側矯正学会.jpg

今回は、日韓合同開催でした。
日本のドクター、韓国のドクター多数の参加です。

合同学会とのことで講演、ポスター発表、
症例発表も多くにぎやかな大会でした。

また、新しい舌側矯正(裏側矯正)装置の発表もあり、かなり興味深い内容でした。

裏側矯正の装置も私が臨床を始めたころから比べると、
いろいろな装置が登場してきましたが近年は、
画期的な新しい装置があまりなく技術的な発表が多かったのですが、
今回は、画期的な新しい装置の登場でして裏側矯正の今後がとても楽しみです。

小児矯正、通常の表側矯正はもちろんのこと、
ひらの矯正歯科は、裏側矯正に関しても
常に最新の情報にアンテナを張って患者様にご提供していきます。

ひらの矯正歯科

2014年 冬季休診日のお知らせ

 11月も後半に入りあと1か月と少しで2015年のスタートです。
朝晩もめっきり寒くなりましたね。
風邪も流行ってきている様です。季節の変わり目ですので
皆様お体にくれぐれもご留意下さい。

さて、年末年始のお休みのお知らせです。

12月27日(土)午後~1月3日(土)まで
冬季休診とさせて頂きます。
ご不便をおかけいたしますが、何卒よろしくお願い致します。
※12月27日の午前は通常診療を致します。

上記期間に矯正装置の不具合など緊急な場合下記までご連絡をお願い致します。
横浜市歯科保険医療センター(休日急患診療所):045-201-7737
までご連絡お願い致します。
※応急処置のみとなりますので、お休み明けに当院にて通常処置を致します。

ひらの矯正歯科

痛みの少ないワイヤー ~ 形状記憶合金アーチワイヤー ~

矯正治療は痛みがあるというイメージはありませんか?
今回は、矯正材料の観点から矯正の痛みに関して書いてみたいと思います。

矯正治療は、ブラケットという矯正器具を歯に接着します。
そのブラケットにアーチワイヤーと呼ばれる歯列の形をしたワイヤーを繋げて、
ワイヤーが元に戻る力を利用して歯を動かすことによって矯正治療は行われます。
ワイヤーとブラケットは細い針金のようなもので繋げる
「結紮(けっさつ)」というやり方と、
近年進化してきているブラケット自体に
ワイヤーを歯に留めるシャッター構造を備える
「セルフライゲーション」というやり方があります。

結紮するやり方は、ブラケットにアーチワイヤーをしっかり固定するので、
歯のコントロールは正確にしやすいというメリットがあり、
セルフライゲーションは歯の固定がゆるやかな分、
患者さんの負担が少ない等、それぞれメリットがうたわれています。

今回お伝えするのはブラケットとワイヤーの固定の仕方ではなく、
アーチワイヤーそのものについてです。

過去においてアーチワイヤーというのは
医療用ステンレススチール合金がメインでした。
技術的に細くする限界もあったため、
かなり昔はかなり強い力が歯にかかってしまうため
出来る限り歯の凸凹に合わせてアーチワイヤーを曲げて、
少しずつ動かしていましたが、矯正医の経験に左右する面が大きく、
矯正は痛いというイメージになってしまいました。

 

材料と矯正自体の考え方の進化が進み、
現在は弱い力で歯を動かすことが可能になってきました。
ひらの矯正歯科で使用しているものもそうですが、
近年、NiTi(ナイタイ)ワイヤーという材質のアーチワイヤーが
多く使われるようになりました。
これはチタンとニオビウムという金属の合金で、
元々宇宙工学の分野で発達した技術です。
ステンレスより永久変形(ワイヤーが曲がってしまったままになること)しづらく、
持続的に弱い力で元の形状に戻ろうとする特徴があります。
更にその金属を約0.3㎜程度まで細くしたものを矯正治療で使っています。
また、人間の体温に反応して動くワイヤー(カッパーナイタイ)も存在します。
いわゆる形状記憶合金ワイヤーです。

この技術の進歩により、歯に余計な力を加え過ぎるリスクが減り、
かつ歯の移動をスムーズに出来るようになってきました。

 

様々な要因で出来上がった歯列を、外から力を加えることで
綺麗に並べていくので、全く痛みがない、違和感がないというのは
難しいのが実情ですが、技術面だけでなく
材料の面からも、不快感や違和感など日々
大きく改善されてきています。

 

痛みに関しては多くの患者さんが気にする部分です。
どういった取り組みをしているかなども含めて
気になることは矯正歯科医に是非、ご質問ください。

 

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日本矯正歯科学会 in 千葉

先日、臨時休診を頂き「日本矯正歯科学会」に参加してきました。
スタッフ総出です。

今年は、千葉の幕張メッセで行われました。
毎年、数千人規模で行われる日本で一番大きい矯正歯科学会となります。
そして今年は、日韓合同の矯正学会大会となり海外の先生方の出席もあり
国際色にとんだ学会でした。

内容は、ips細胞の講演やインプラントアンカー矯正の
講演など多岐に渡りあり、どの会場も立ち見が出るほどでした。

その中で当院スタッフは、MFT講演会に参加してきました。
MFTとは、口腔筋機能療法といって
歯列に影響する筋肉(舌、唇、頬などの筋肉)
の動きに悪い癖があり、それにより歯列に影響が出ている場合、
筋肉のトレーニングを行い歯列を安定させたり
矯正後の歯列の後戻りを防ぐという筋肉のトレーニング方法
などです。
ひらの矯正歯科でも対象の患者さんに行っています。

歯列を治そうとしても歯列の周りの組織の「機能」が悪ければ、
歯列が治らなかったり後戻りがおきてしまいます。
この歯列の周りの「機能」を治すことが
舌や頬の筋肉に癖のある患者さんを治すキーポイントになります。

この講演の際にふと先日のあるテレビ番組を思い出しました。
三菱が開発しているMRJという日本製の小型ジェット機です。
日本製の小型ジェット機の開発は、実に40年ぶりだそうです。
このMRJの姿を見たとき、「格好いいな!」というのが私の第一印象でした。
この番組の中で三菱の方は、
「この機体は、皆様に格好が良いと言われます。
ですが、格好よくした訳ではありません。
航空力機能学を駆使して設計して機能的に優れたものを作った結果が
今の機体の形となっています。」

まさに映画「風立ちぬ」のゼロ戦の開発者の堀越さんがおっしゃっていた
「機能的に優れたものは、美しい」
の言葉そのものでした。

矯正治療もまさにそうだと思います。
機能が良くなければ、綺麗な歯列は出来ません。

3時間という実にロングな講演会で「なるほど」と何度も言ってしまうような臨床に
役に立つ講演会でとても勉強になりました。

また矯正学会、講演会には、スタッフとともに参加してひとつひとつ前進していきたいと思います。

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ひらの矯正歯科

八重歯について

今日は矯正治療をする大きい理由の一つとなっている
「八重歯」に関してのブログを書いてみます。

「八重歯」という言葉は、皆様よくご存知かと思いますが、
実は「八重歯」というのは、尖っている犬歯のことを言うのではなく、
正しい歯列からずれてしまい、
重なっている状態の歯のことを「八重歯」と言います。
前から三番目の歯である犬歯が八重歯になっている場合が多いので、
「八重歯」=「犬歯」と思われがちです。

日本において八重歯はチャームポイントとして
捉えられていた部分もありましたが、
最近では八重歯を放っておくことの弊害も
だいぶ認知されてきているようです。
日本以外の国では八重歯は矯正治療をすることが当たり前となっており、
八重歯自体、海外においては、あまり良い印象がないそうです。
特に欧米では、ドラキュラズティース(ドラキュラの歯)と呼ばれています

そもそも八重歯というのは顎の成長がキッチリ進まず、
乳歯から永久歯に変わる際に正しい位置に歯が生えるスペースが
出来ないことで起こります。
特に犬歯は他の永久歯よりも生えるのが後になりますので、
顎が小さいと歯列に入らずスペースを求めて外に飛び出してしまいます。

八重歯になってしまった場合の一番の弊害は歯磨きの難しさではないでしょうか。
通常の歯ブラシだけでは八重歯の裏側、
特に歯頚部(歯と歯茎の境目の付近)まで届きませんので、
虫歯、歯周病のリスクが格段に上がります。
また磨き残しから口臭などの問題も出てきてしまいます。

またスポーツをされているケースで特に多いのですが、
口腔内を怪我しやすくなるという弊害もあります。
プロ野球選手、プロサッカー選手の方など一流のアスリートは、
こういった点も加味して歯並びを治す選手が多くなってきています。

以前ブログに書きましたが、子供のうちから矯正を始めるメリットとして
顎の成長を促しながら矯正治療を行えるということがあります。
スペースがないと八重歯になりやすいので、
顎の成長を進めながら八重歯をしっかりとした歯列に
入れる為に近年は特に矯正治療をされる子供が増えてきています。

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