2014/08/26
今回は、英語の発音と歯並びの関係に関してブログを書いてみます。
意外に知られていないことですが、歯並びと英語の発音には密接な関係があります。
簡単にお話ししますと、歯並びが悪いと英語の発音が上手く出来ないということです。
日本でも英語のコミュニケーション教育が変化してきたり、
国内を見ても外国の方をたくさん見るようになりました。
横浜近辺を散歩していても外国の方とごく普通に当たり前にすれ違ったりします。
日本国内だけでなく、仕事の関係や留学で海外に行く方も増えてきているようで、
英語に触れる機会というのは、
ここ数年で格段に上がってきているのではないでしょうか?
今日のテーマの英語の発音と歯並びの関係ですが、
英語の発音、特に歯音と呼ばれる
上の前歯と舌先の接触により発音する音【s,z,ts,dz】や
【th】のように舌を挟むことで発音する場合には、
歯並びがとても大きく影響してきます。
実際アメリカでは日本より10倍近くの歯列矯正経験者が
いると言われていますが、この発音が矯正治療を受ける大きな理由の
一つだったりします。
ひらの矯正歯科にご来院される患者さんで、
将来的にアメリカやイギリスに転勤になる可能性があり、
今のうちから子供さんに矯正治療をさせてあげたいという方がいらっしゃいます。
場所によっては日本人学校もありますが、現地校への転校を考えると、
歯並びを日本にいるうちから治しておきたいという気持ちはとても良くわかります。
また一年後に留学を控えているという学生さんが来られたりもします。
以前、矯正治療をしないでホームステイをしたら、ホームステイ先のご家族からお口をジッと見られ、「どうして矯正しなかったの?」と言われて帰国後に慌てて矯正歯科を受診したという患者さんもいらっしゃいました。
英語と触れる機会が増えてきた現代において、
一つの大きな矯正治療の価値が出て来たように感じる今日この頃でした。
2014/08/19
近年、見えない裏側矯正(舌側矯正)に関して色々と
情報がインターネットを通じて出回るようになってきました。
今回はその中から「裏側矯正と虫歯の関係」に関して書いてみます。
たまに「裏側矯正は虫歯になり易い」という噂を耳にします。
ひらの矯正歯科に来られる患者さんからも
「裏側矯正は本当に虫歯になりやすいのですか?」
というご質問をお受けすることがあります。
ブラケット(歯に接着する矯正装置)が歯に付けば、
その分磨き残しが出来てしまい
虫歯になるリスクが増えてしまうということはあります。
しかし実は裏側矯正だから虫歯になり易いかというと、
実は一概にそうとも言えません。
歯の裏側は、エナメル質(表面の一番硬い層)が
表側のそれと比べ約3倍近く厚く、
虫歯の原因となる虫歯菌の出す酸に対しては
表側よりも実は強いのです。
更に歯の裏側というのは常に唾液が循環していて、
虫歯菌を停滞させず洗い流す環境が整っております。
これを「自浄作用」と呼んでいます。
また、更に空気に触れにくいことで乾燥しづらく
虫歯を作る菌が増殖しにくい環境を維持しています。
ただ、自浄作用があるからと言って、
歯磨きをおろそかにしてしまうのは危険です。
治療中に虫歯になってしまうとブラケットを
外して虫歯治療をしなくてはならなくなり、
その分、矯正治療期間が延びてしまいます。
その為ひらの矯正歯科ではキッチリと
国家資格を持った歯科衛生士によるブラッシングトレーニングをするようにしています。更に月に1回の来院時には歯を徹底的に磨き上げる
「PMTC」=Professional Mechanical Tooth Cleaningを行います。
裏側矯正だから表側矯正と比べ虫歯になり易いということはありませんが、
しっかりと歯磨き、メンテナンスをすることで矯正期間を予定通りに、
そして治療期間中も快適でいられるよう二人三脚で治療を進めていくことが
何より大切だと考えています。
「健康的な歯並び」「健康的な虫歯のない歯並び」を目指します。
2014/08/09
本日でお盆休み前の診療が無事に終了しました。
明日より14日(木)まで夏季休診とさせて頂きます。
スタッフ一同、しっかり充電をして後半戦に備えてきます!
私の誕生日前の診療ということもあって
今年もスタッフから
誕生日プレゼントを頂きました!
お酒とお猪口のセットです。
明日からお休みなのでおいしく戴きますね。
いつもいつもありがとう!
とても感謝しております。
ひらの矯正歯科、しっかり充電をして
お休み明けに患者さん皆様をお待ちしております。
2014/07/25
夏休みが始まりましたね。昨日は、今年一番の猛暑でした。
熱中症が多く発生している様です。皆様ご留意下さい。
さて、ひらの矯正歯科では舌側矯正(裏側矯正)に関する
お問い合わせを多く頂きます。
その中でも発音に関する問い合わせが多かったので、
今回は裏側矯正と発音の関係に関してお答え致します。
近年、装置の審美性を重視される方の増大のため
「見えない矯正」ということで、舌側矯正(裏側矯正)を
ご希望される方が増えてきました。
そういった多くの方のご要望にお応えするために、
ひらの矯正歯科では大人も子供も、どんな咬み合わせに対しても
裏側からの見えない矯正治療を行っております。
同時に矯正装置も患者さんにとって出来る限り負担のないようなものを
取り入れるようにしています。
さて、今回のテーマですが、裏側矯正をすると発音が難しくなるというのは、
半分事実で、半分間違っているというのが答えだと思います。
半分事実というのは、お口の中というのは本当によく出来ていて、
どれだけ小さい物であっても異物として認識できるように出来ています。
ゴマが一粒口の中に入っていても分かりますし、
髪の毛のように細いものがあっても直ぐに気付けます。
それだけ精密に口腔内というのは出来ていますので、
矯正装置を装着すると当然これまでなかったものが
歯の裏側に付きますので多少の違和感は、感じてしまいます。
(でも慣れますのでご安心を)
では発音まで障害があるかというと、1~2週間ほどで慣れてくるという
患者さんが多いように思われます。
個人差がありますので慣れるまでに一カ月近くかかるという患者さんも
いらっしゃるとは思いますが、多くの患者さんが、
装置を付ける前にイメージしていたほどの
違和感は感じてらっしゃらない様です。
余談となりますが、一昔まで裏側矯正は、表側矯正に比べると
治るまでに時間がかかる。症状によって裏側矯正での対応が出来ない。
など、都市伝説?がありましたが、実際のところそんなことはありません。
しっかり診断をし、治療のメカニズムを組み立て
以前のブログでご紹介しましたインダイレクトボンディング法を用いて
治療を行えば、表側矯正と同様に良い結果が得られますし、
治療期間も表側矯正と変わりません。
またどんな症状でも対応が可能です。
ここ数年で裏側の矯正装置は、さまざまな進化をとげてきました。
装置の厚みが約1.5mmしかない発音重視のタイプや、
歯のねじれを細かく治しやすい機能がついたタイプの装置など
さまざまな特徴を持った裏側矯正の装置が存在します。
裏側矯正といってもいろいろな装置のタイプが存在します。
ひらの矯正歯科ではそういったことを踏まえて、
初診時の患者さんの咬み合わせに合わせて、
患者さん個別に装置の種類を使い分けています。
それだけでなくさらに細かく前歯、奥歯それぞれにベストな
ブラケット(装置)を選んで使用しています。
世の中にある様々なブラケット(装置)の良いところを活かしつつ、
患者さんにとっての快適性も追求しています。
2014/07/18
近年、大人の方でも矯正治療をされる患者さんが増えてきているように感じます。
電車を乗っていたり横浜辺りを歩いていても
ブラケット(矯正装置)を装着された方をよく見かける機会が増えました。
同時に昔のようにギラギラな金属のブラケットではなく、
白いブラケットを付けている患者さんが最近では多くなってきているようです。
それは日本においても装置の審美性、なるべく目立たない様に矯正をしたい
といった様に矯正治療中でも装置の審美性に対する意識が
高くなってきているからということだと思います。
ひらの矯正歯科では、金属の装置での治療はせず
(見えない部分の奥歯は、白い装置が存在しないため奥歯は除く)、
患者さんの要望に出来る限りお応えしていきたいということで
白い審美タイプのブラケットでの治療を行っています。
しかし、更に他人に全く装置を気づかれたくない方のために
「見えない矯正」も行っております。
この「見えない矯正」いわゆる舌側矯正(裏側矯正)を
全ての症例で対応出来るようにしています。
ひらの矯正歯科では、見えない矯正、裏側矯正に関しての問い合わせを多く受けます。
今回はその中でも多い質問にお答え出来ればと思います。
Q「裏側矯正が表側の矯正より高いのはなぜですか?」
これは色々な理由から考えられます。
ただ単に表側についている装置を歯の裏側につけて治す
といったように簡単にはいかず、
技術的にも裏側矯正というのは表側矯正と比べて
難しく、力のかかり方が逆など、それなりの経験と技術が必要になります。
ただ、技術的に難しいから高く設定しているというわけではありません。
大きな理由の一つとして、裏側矯正独特の
「インダイレクトボンディング」というやり方で
ブラケットを歯に付けなくてはならないということがあります。
歯の裏側の形態は特殊で歯の表側ですと平らな面となっておりますが、
歯の裏側は、結節といわれる突起があったり表側と比較して凸凹した形態と
なっていますので、患者さんそれぞれにオーダーメイドの歯の模型を作り、
その形態に合わせてブラケットを製作します。
更にそれを患者さんの口腔内に付ける為に
「ジグ」と呼ばれるボンディング(装着)の為の器具を作ってから
ブラケットを歯に付けます。
つまり、患者さん一人一人に専用の模型を作製し、
更に凸凹した形態の歯の裏側、しかも見えにく箇所に性格の装置を
セットするために正確な装着の為の器具を作る必要があるため
通常より料金が高くなる場合が多いということになります。
ひらの矯正歯科では、矯正器具専門の熟練した技工士さんに製作をお願いしております。
裏側矯正の作成に熟練した技工士さんでも、
完成するまで、まるまる1か月がかかります。
技工士さんが作成した裏側矯正器具を一度、
当院まで戻して頂き、私自身が細かくチェックをして再度、
技工士さんにお渡ししてやっと装置完成という流れで
手間と時間がとてもかかります。
患者さんの型どりが終わって、次回に裏側矯正装置のセットまでの
間にこんなやり取りが行われているのです。
裏側矯正の種類には上の歯を裏側矯正にして、
下の歯を白いブラケットの表側矯正にするという
ハーフリンガルという方法もあります。
ひらの矯正歯科では、上下、全ての装置を裏側にする方法、
ハーフリンガルの方法もどちらも選択をすることが出来ます。
ひらの矯正歯科では、どんな症例でも裏側、表側両方治療を
することが出来ますので、歯並びや装置の種類など、
気になることがありましたら、
いつでもお問い合わせ頂けましたら幸いです。